Asm And Multipathing Best Practices Info Matrix 080305

Reference:
http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/database/asm/doc/asm_and_multipathing_best_practices_info_matrix_080305.pdf

ホワイトペーパーの抜粋:

今日の厳しいビジネス環境では、ビジネス継続戦略を練る際に冗長性を織り込み、障害発生時にもストレージ・デバイスにアクセスできるサーバ・リソースを確保しておく必要があります。ディスクやコントローラに障害が発生したり、密集したデータ・パスによるボトルネックの発生や、データ・パス全体の故障による主要な情報へのアクセスの切断が生じたりする可能性があるからです。

ストレージRAIDテクノロジは、ストレージ・デバイス(ディスク)に高可用性を提供する優れたソリューションですが、サーバーとストレージ間の物理パスに関する問題は解決しません。サーバーからストレージに単一のパスしかなく、1つのコンポーネントに障害が発生した場合、ディスクにどれほど冗長性を持たせていてもデータを使用し続けることはできません。
マルチパス化ソリューションは、サーバーとストレージ間の冗長物理パス・コンポーネント(アダプタ、ケーブル、スイッチ)を使用してフェイルオーバーを提供するよう設計されています。これらのコンポーネントの1つ以上に障害が発生してもアプリケーションはデータにアクセスできるため、SAN内のシングル・ポイント障害が解消され、ストレージ・デバイスとデータへのアクセスを続行できます。また、マルチパス化ソリューションでは、使用可能なすべてのパスにI/O負荷を分散させることにより、システムのパフォーマンスを向上させることができます。さらに自動フェイルオーバーおよびフェイルバックを通じ、より高いレベルのデータ可用性を実現します。アクティブ-アクティブ(すべてのチャネルがI/Oをアクティブに実行)およびアクティブ-パッシブ(1つのチャネルがアクティブI/Oでその他のチャネルがスタンバイ)機能は、ベンダー・オプションで使用できます。

マルチパス化ソフトウェアは、オペレーティング・システム(OS)デバイス・ドライバ・レベルで実装され、抽象化(擬似デバイス)を提供し、I/O操作を使用可能なすべてのI/Oパス間で共有、分散できるようにします。マルチパス化のおもな利点は、次のとおりです。

o I/Oパスの高可用性
o マルチパスLUN用の擬似デバイス・インタフェース
o パスのフェイルオーバーおよびフェイルバック
o アクティブ-アクティブ構成でのI/Oのロード・バランシング

Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)は、マルチパス化テクノロジの無料ソリューションです。Oracle ASMによって、管理の複雑さが解消され、データの配布によりパフォーマンスが改善し、可用性が向上します。ただし、Oracle ASM自体にマルチパス化機能はありません。

Oracle ASMは、ホストのマルチパス化ソフトウェアへの依存性がなく、ほとんどの環境で透過的に機能する必要があります。オラクルとそのパートナにより公開された次のベスト・プラクティスを実践してください。

Oracle ASMとマルチパス構成の一般的なベスト・プラクティス
Oracle ASMは、複数のパスで同じディスクを検出した場合にエラーを発行するよう設計されています。Oracle ASMが第1デバイスを選択すれば(検出されれば)、擬似デバイスは選択されない場合があります。エラーを返すことで、Oracle ASMが開くべきパスがユーザーに明示されます。マルチパス構成では、単一ディスクに複数のデバイス名を付けることができます。したがって、擬似デバイスのうちの1つだけが検出されるように、Oracle ASMを構成する必要があります。以下に、3つのパスを持つディスクの例を示します。
1. ディスクへの第1パス(/dev/rdsk/c3t1d5s4)
2. ディスクへの第2パス(/dev/c4t1d5s4)
3. 擬似デバイス名(/dev/rdsk/emcpower1)

ASM_DISKSTRINGというOracle ASMの初期化パラメータが、ディスク検出時にOracle ASMの検索するパスを制限します。ここでは擬似デバイス名のみが検出されるように構成する必要があります。たとえば、EMC PowerPathマルチパス化ソフトウェアを使用している場合は、ASM_DISKSTRINGを/dev/rdsk/emcpower*に設定できます。擬似デバイスにI/Oが送信されると、マルチパス・ドライバがそれをインターセプトして、内在するサブ・パスにロード・バランシングとフェイルオーバー/フェイルバックを提供します。

Oracle ASMLIBディスク使用時のマルチパス化
Linux上でOracle ASMLIBとOracle ASMを使用している場合は、最初にマルチパス・ディスクをスキャンするか、またはスキャン時に単一パスのディスクを排除するようOracle ASMLIBを構成することで、確実にマルチパス・ディスクを検出できます。
Oracle ASMLIBにより、ディスクのスキャン順序の2つの変更が可能になります。第1に、特定のディスクを排除できます。つまり、Oracle ASMLIBはそれらのディスクを完全に無視します。第2に、システム管理者が最初にスキャンされるディスクを指定できます。まずは指定リストにあるディスクがスキャンされ、その後システム内のその他のディスクがスキャンされます。

また、Oracle ASM構成変数を設定することにより、任意のディスク・スキャン動作を指定できます。ORACLEASM_SCANORDER変数では、最初にスキャンされるディスクを指定します。ORACLEASM_ SCANEXCLUDE変数では、無視されるディスクを指定します。
Oracle ASMLIBとマルチパス・ディスクの構成について、詳しくはOracle Technology Network(OTN)を参照してください。http://www.oracle.com/technology/tech/linux/asmlib/multipath.html (英語)